アリサのひとみ 北島洋子
 ’68年4月号「小4」〜69年6月号「小5」
高木ありさはバレリーナをめざす少女。
アリサは今のママの妹、奈々江 と バレエダンサーのピエール・ロシー
の娘で、今のママはバレエをやることに反対。
10年間にパパ・ママはアリサに対して秘密にしていた。
フランスからきたピエールはアリサの才能を認め、フランスへ連れていこうと
する。喜ぶアリサに秘密がばれるのをおそれて、
アリサのママは「アリサのフランス行き」を反対。
反対理由がわからないアリサは家を出ていってしまった・・・

 

それいけ!クミちゃん 千葉あきお 

68年3月号「小2」〜68年9月号「小3」

 


おてんばだけど正義感が強く、心やさしい小川クミ。
ドカベン先生のクラスへ転入してきた。

そのクミにはりあうライバル ナガグツ。は貧乏長屋(ハーモニカ長屋)に住む男の子。
ナガグツ達は「クミ」に喧嘩を売るが、クミに逆にやられてしまう。

ある日 ハーモニカ長屋の大家の息子 ニ郎たちと中学生らがクミに
暴力を振るおうとして止めようとしたナガグツに殴る蹴るの暴行を加える。
その様子をみていたナガグツの子分たちが勇気をおこし、ナガグツを
救い、ニ郎たちを撃退。
撃退したことを喜ぶクミだったが、ナガグツたちは「もう居る場所がない」と嘆き悲しむ。

クミはナガグツ達の様子を心配して父にその事を話す。
そしてハーモニカ長屋へ向かう。
そこでは大家が息子に怪我させたとして長屋の住人に対して、謝罪をするか、
ここから出て行くかと迫っていた。
クミは大家と長屋の住人との間にわってはいり、真実を主張してニ郎に謝罪するように
大家に求めます。

クミの意見に同調して、長屋の住人たちは、クミのマンションの一室へ引っ越します。
その様子をとおくに みているニ郎。
ナガグツたちとクミを野球で遊び始めました。
立てかけていた木の板の隙間から クミたちの様子をみていたニ郎に対して
クミは野球に誘い、ニ郎は改心する。
大家とともにニ郎は長屋の住人たちに謝罪して、長屋の住人たちは元のところに戻ったのでした。

ゲンは泣かない 水島新司 

68年4月号〜69年3月号「小3」

土佐山田の暴れ物の父、そして中学校一の暴れ物の兄 剛太。 
頭は、良いが弱虫の主人公の源太
源太は犬嫌いで闘犬行事は 嫌い。
闘犬大会で優勝した 父の闘犬「力丸」は怪我が元で急死。
悲しみにくれる源太は、殺されそうになった土佐犬を救い、「大力」となづけて飼うようになった。

しかし 大力 と 源太は離れ離れになってしまう。
大阪にきて、大力 と 源太は再会して、
高知で力丸に怪我をさせて死においやった黒鬼との試合に臨む・・・

ペリが呼んでる 山田えいじ 

64年4月号〜12月号 「小3」


ママとはぐれたペリと 両親のいない ケイちゃんは、なかよしになりました。
いじわるなおばの家を追い出されて、ケイチャンはペリをあてもなく、捜し歩いていましたが、
ダイヤを盗んだ男に追われるペリと再会。ダイヤを盗んだ男は逮捕される。
ケイとペリのさすらいの旅はつづく・・・

エピソード1:

犬の飼い主の新治少年と 鶏の飼い主とのもみ合っているのをケイは見かける。
少年の犬が鶏を食ったとして疑われているのだった。

犬の名は「アカ」といい、ケイは少年の犬を助けようとする。
ペリはアカを助けたので、鶏の飼い主ともみ合いになっている最中、鶏小屋が襲われる。
鶏をおそった犬は別にいた。その犬とは「アカ」とよく似ていた。

その犬をアカとペリは捕まえて、アカの無実は晴れた。
ケイにお礼を述べる新治少年。

エピソード2:

野犬がりに出くわしたペリは草陰に隠れていたが、そこには ペリの母犬は近くにいた。
ペリは母犬は死んだと思っていたので、母犬だとわからなかった。
母犬はペリのにおいに気づき、野犬がりの係員に必死にペリに呼びかける!

そして それにきづいたペリは、母犬の存在をケイに知らせようとするが、どうしようもなかった。
しかし、野犬収容車からにげだした母犬は 空き地で ケイを一緒にいたペリと
感動の再会!
その様子をみて、そっとその場からケイは離れた。 ペリの幸せを思って・・・

ケイは ペリの幸せを願う気持ち と ペリをいとおしく、抱きしめたい気持ちが交錯して
再び 空き地へ・・・
遠くからペリの様子を見たケイは ペリを抱く気持ちを押さえて、あふれる涙をおさえて
その場から走り出した。

しかし 母犬は野犬がりの係員に捕まえられて、再び 引き裂かれた・・・・

ペリは ひとりぼっちになった。

母犬が収容車に収容されて、母犬はその収容の様子をみたケイに
「あの子をおねがいします」という目線を送った。

ケイは空き地へ行き、ペリを発見した。

ケイとペリは再びさすらいの旅へ・・・・・

ユキの太陽 ちばてつや   〜11月号

 


孤児のユキは大きな会社の社長の家(岩淵家)へもらわれ、
そこの一人娘 早苗となかよくなる。
しかし 岩淵家は破産。一家は北海道へ行くが生活は苦しかった。
岩淵家の奥さんは家出してしまう。

早苗のママがいるという教会の牧師からユキは自分の両親の名を聞かされて
・・ユキの父は アイヌの知り合い アカルパ、ユキの母は早苗の母であった。
アカルパと別れた母は岩淵と出会い、再婚していた。
衝撃をうけるユキ・・・

アカルパは ユキの目前で病死してしまう。
父の墓の前では意地を張って泣かなかったユキだが、竜太たちと釣り場に生き
クラスメートと喧嘩。 竜太たちとも別れる。

線路の上で歩きながら 、ひとりで声を上げて泣くユキ・・・・
しかし その線路を走る蒸気貨物機関車がせまってきた。
その貨物車へ飛び乗り、函館へ。

岩淵一家ではユキがいつか帰ってくるものと待ちつづけていた。

ユキは函館へ行く途中、木島と言う男と出会い、その妹クミとも知り合う。
木島は殺人犯で警察に追われている身であった。

函館の港で 偶然 ユキは岩淵家を破産させた男、松川と出会った。

そこへ 木島がやってきて、松川の正体を暴露する。
松川が会社を乗っ取ったこと、木島は殺人犯なのは松川を警察へ訴えることを
妨害するため、松川の手下を誤って殺してしまったことで追われる羽目になったこと
・・・

松川の手下と木島との乱闘になったため、警察がやってきて木島は逮捕される。
松川は東京へ逃走した。
ユキは 木島の逮捕 でクミが孤独になり、親戚から冷淡に扱われることを察知して
アカルパが生前建てた光りの子 養護施設へクミを連れて、帰ることを決意する。


ユキは岩淵一家のもとへ帰ってきた。
しかし 木島は刑務所から脱走し、東京へ という情報を聞き、ユキたちも
木島を追って東京へ。。。

そこで ユキたちは松川を捕まえ、岩淵家はアンダーソン氏の援助で
再び 元の生活へ戻れたのだった。

ところが ユキは養護施設へ帰ることにして、
蒸気列車へ乗りこみ、北海道へ向かったのだった・・・・
ふたりのエリカ 北島洋子 


朝倉エリカはバレエを嫌うパパに内緒で結城バレエ学校に通っていた。
そこには高月サユリという エリカにそっくりな子が入学してきた。
実は10年前に別れたパパとママが別々に育てられた双子であった。

エリカは高等部へ進むことを許可されたが、サユリは学校をやめてしまう。
がっかりするエリカ。
ある日 バレエの事がパパにばれて辞めさせられるところだったが
バレエの千恵子先生に説き伏せられて、パパは承諾。
レッスンに励むエリカ。。

サユリは自分のママからエリカと自分が姉妹と聞かされ、お互いの幸せのため
エリカと付き合うなといわれてしまう。。。
ユリカのひとみ 長谷川 一 原作 伊上勝


東南アジアのサビタン王国の皇女 ルビィ王女。
が来日して、日本の子供との会談を望む。

その代表として ルビィ王女にそっくりなユリカが選ばれた。

事件がおこってユリカとルビィは入れ替わってしまう。
そして ユリカは誘拐されてしまう。
王女を付け狙う男達の犯行であった。
その男達を操るのが、王女の側近ブルドン長官であった。

そして ルビィも誘拐。
二人の誘拐を知ったユリカの兄の猛はブルドン長官のアジトへ侵入したものの
捕らえられる。しかし 猛は縄を燃やして脱出して、二人を解放。
ブルドン長官を捕まえる。

カンナの星  望月あきら
 
九州の炭坑町の少女 山口カンナ。
落盤事故で父が死ぬ直前、「本当の母がいる」という遺言残した。
顔をしらない母親をさがしての旅が始まる。

母の名は「星野ゆりこ」。 落盤事故死した父は実の父でなく、実の父は既に
事故死しており、カンナの実の母がカンナをひきとることができるようになるまで
、育ての今の父に預けられていたのだった。

ところが竜巻により、農場はこわされ、妻を失ったカンナの育ての父には
カンナのみが残った。そこで日本へ帰り、カンナを育てた。
ママの写真や実家の住所や名前を残して、カンナの父は息絶えてしまった。

父の遺言通り、実家の住所の広島へ行くことを決意。


ところがその途中で カンナを迎えにきた実の母親とすれ違ってしまった。

何も知らない二人の親娘。

カンナは広島までのお金が足らないので道路の寝転び、ヒッチハイクをはじめた。
おもわず一台のトラックが止まったので、事情を説明してうまく 鳥取まで乗せてもらった。
さらに汽車で広島へ向かい、途中財布がすられた。
駅長に助けられて母の実家のある広島の高須へ。
しかし その住所の家はもむけの殻であり、人に尋ねると大阪へいってしまったという・・・

途方にくれるカンナ。
そのカンナを助けてくれたタバコ屋のおばさん。
それはカンナが自分の娘みなこに似ているためだった。
さらにそのタバコ屋の近くをうろつく一人の影。。それはカンナの財布をすったスリで
あった。
おばさんは、スリを見つけると「カズト」と叫び、カンナはそのスリがおばサンの息子だと知る。

おばさんは みなこに似たカンナを手放したくなくて、警察に捜索届けを出したという嘘を
つき、「かずと」の件でやっと嘘を告白して謝罪する。
さらに大阪の祖母の住所を教える。
大阪へ向かうカンナ!
大阪へ父を探す一郎たち兄弟と一緒に旅に。が途中で喧嘩別れしてしまう

カンナが悪人たちに誘拐されてしまった!
それは新聞に尋ね人の広告を出して、星野ゆりこの娘としてカンナが写真入りで
出してしまったため有名デザイナーの娘としてカンナを誘拐すれば
大金をせしめることができるだろうと考えたためであった。

カンナが車で連れていかれるのを見た一郎たちは、悪人のアジトを発見して
同じように捕まったものの、知恵を使って悪人らを捕まえて、TVに出る。
一郎達の父は記憶喪失だったがTVにでた一郎たちをみて記憶を取り戻し、
一郎達と再会。
カンナは無事母と再会したのだった。