シーナ! 中原千束 「小5」「小6」連載。
連載期間:87年1月号「小5」〜88年3月号「小6」
椎名マコは金髪美少年の王子様が自分がどこかへ連れていく夢をみる。
ある日美少年に「シーナ!」と呼びとめられて、捕まえられてしまうが、結城マモルがマコを助ける。そしてマモルはその時、頭痛と金縛りに遭う。
その少年が森下悠里としてマコのクラスに転入してくる。悠里に驚くマコとマモル。
悠里を気味悪がるマコにマモルは「俺がマコを守ってやる!」と宣言する。
マコのクラスで「卒業生を送る会」でロミオとジュリエットの演劇をすることになり、ロミオを
悠里、ジュリエットをマコが演じることになってしまう。
その演劇の最中にマコは夢を見てしまう。・・それはマコはお姫様になっており、悠里は
「ユーリアス王子」になっていて、マコにユーリアス王子がこう話した。
「 ここはロンバルトという国で、マコ、君は西の館の領主の娘シーナイヤ姫であり、
僕は東の館の領主の息子ユーリアス王子だ。
二人は許嫁同士だったが、両館で紛争が起きて、生まれ変わりを信じて刺し違えて命を
投げ打って紛争に終止符を打った。」 と語る。
そしてマモルは演劇の最中に舞台に出ていったことでマコは夢の中から醒める。
悠里はマモルの能力に気づき、マモルと対決に!
そして悠里は超能力者であることが明らかとなる。
悠里の発した能力によるショックでマコは気絶して、前世の記憶が蘇ってかつてのシーナイヤ姫だと思うようになる。
宝物展にきたマモル達はシーナイヤ姫の絵の前で悠里と出会い、中世のロンバルトへテレポートしてしまう。
そこではマモルはシーナイヤ姫の番犬モリィの中に精神だけが入っており、
マコはシーナイヤ姫になっていてマコとしての記憶を失っていたが、マモルが幻として現われたり,
番犬モリィとテレパシーで会話することでマコとしての記憶を徐々に取り戻す。
「生まれ変わりを信じて刺し違えて命を投げ打って・・・」の真相は
ユーリは紛争の元のモーリス殺害の件の犯人であり、シーナイヤ姫の好きな人がモーリスであったため、求婚をユーリが申し込んでも断られた為、自分と共にシーナイヤ姫を殺したのだった。
「生まれ変わり以前の失敗」をしないため、ユーリは現代に生まれ変わってマコを中世に
テレポートさせてシーナイヤ姫との結婚を謀ったのだった。
マコとしての記憶をとりもどしたシーナイヤ姫はユーリとの挙式を決意して、
結婚式でシーナイヤ姫は自分の気持ちを告白する。
動揺したユーリは混乱して、番犬モリィ(マモル)とシーナイヤ姫(マコ)は突然 時間が止まって
しまったように感じた。
気がつくとマモル達は宝物展に戻っていた。
現代のマモル達の町や学校からは「悠里」の記憶が消えていた・・
そして マコは 北風か空耳か「シーナ・・・」という声が聞こえたように感じた。
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